日別アーカイブ: 2016/07/01

■LINE(ライン)IPO抽選に申し込みするべきか?懸念点は

LINE

IPOLINE(ライン)のBB期間が6月29日(水)~7月8日(金)迄となっていますが、抽選に申し込みするべきかどうか考える上での懸念点について今日はまとめてみたいと思います。

【IPO】LINE(ライン)の吸収金額について

【IPO】LINE(ライン) 公募・売出しの要領(予定)

まずやはり吸収金額の大きさ、規模感は気になるところ。

公募(吸収金額) OA(吸収金額)
国内 13,000,000株(416億) 1,950,000株(62.4億) 14,950,000株(478.4億)
海外 22,000,000株(704億) 3,300,000株(105.6億) 25,300,000株(809.6億)
35,000,000株(1,120億) 5,250,000株(168億) 40,250,000株(1,288億)

※仮条件2,700-3,200円の上限3,200円で算出。
※OA(オーバーアロットメント)

OA分は募集・売出予定株数を超える需要があった場合なので、国内公募分13,000,000株(416億)を捌けそうかどうかって感じでしょうかね。

業種は違いますが、先日上場したコメダホールディングス(3543)は売出26,700,000株、公募価格1,960円、吸収金額523.32億円で初値1,867円。

コメダホールディングス(3543)は公募価格から-93円(-4.74%)で初値形成となりましたが、売出9,835,000株、公募価格1,300円、吸収金額127.85億円のソラスト(6197)と同日上場だったことを考えると、LINE(3938)の国内公募分13,000,000株(416億)は問題なさそうな気がします。

昨年の郵政三社同時上場に比べれば可愛いものではないでしょうか。

【IPO】LINE(ライン)の業績面について

【IPO】LINE(ライン) 連結経営指標等

次に業績面も気になるところ。

新規上場申請のための有価証券報告書の連結経営指標等を見ると売上収益は14期、15期、16期と伸ばしてきているものの、16期の当期純利益が赤字となっています。

・スマートフォンデバイス上での課金による決済手数料やIP保有者に対するロイヤルティが増加
・事業規模拡大に伴う従業員数の増加及び株式報酬費用により人件費が増加
・MixRadio事業において、サービス展開に伴う開発コストや人件費を計上するとともに、事業環境等を踏まえたのれんや無形資産等の減損損失等を
認識したこと

第16期における当期純損失の計上の主な要因として上記内容が記載されていますが、MixRadio事業については2016年2月に撤退が決定しています。

赤字事業を撤退し、今後は当期純利益も伸びてきそうとみるかどうかってところでしょうか。

“当連結会計年度は、事業展開により、開発コストや人件費がかさむとともに、事業環境等を踏まえた結果、のれんや無形資産等の減損損4,613,344千円を計上するに至りました。
以上の結果、MixRadio事業の売上収益は264,306千円、セグメント損失(営業損失)は11,820,506千円となりました。”

新規上場申請のための有価証券報告書でMixRadio事業に関して上記のように記載がありますが、これだけ足を引っ張っていた事業がなくなるとすれば、現時点でそこまで不安視するようなものではないと思います。

それにしても、従業員が2013年1,340人→2014年2,019人→2015年3,153人と物凄い勢いで増えていますね。

人件費が凄そうですが、こんなに人員が必要な感じなんでしょうか。

【IPO】LINE(ライン)の新株予約権(ストック・オプション)について

あと気になるのは役員報酬として付与されている新株予約権(ストック・オプション)ではないでしょうか。

2016年5月31日時点におけるストック・オプションによる潜在株式は25,526,500株であり、発行済株式総数174,992,000株の14.6%に相当しています。

株価が行使価格を上回り、かつ権利行使についての条件が満たされ、新株予約権が行使された場合には、1株当たりの株式価値が希薄化することとなりますが、3回普通新株予約権の行使価格344円、14,000,000株と、4回新株予約権の行使価格344円、946,500株は気になるところですね。

全数公募なのですぐに行使するような感じではないかなと勝手に思ってたりしますが、ここはもう願うしかないですね。

LINE(ライン)IPO抽選に申し込みするべきか?

いくつか懸念されそうな点を見てみましたが、仮条件の設定が強気なことや、アプリ「LINE」の国内利用者数が6,000万人を超えていることを考えると、個人的にはやはり公募割れするほど人気薄となるようなIPOではないように思います。

なのでBBスタンスは参加で問題なさそうな気がしますが、将来性・成長性への不安は残るので、上場ゴール感は否めません。

抽選に申し込んでみて、当選したら落選報告がどれぐらい出てるかなどを見て最終的に申し込むかどうかを決めれば良いのではないかなと思います。

おじさんは1枚でも多く取れたらいいなーと思ってますが、何だかんだで取れなかったりするのかなぁ…。

【IPO】LINE詳細ページ下部にて、皆様の初値予想をご投稿願えましたら幸いです。

とりあえず、イギリスのEU離脱懸念による地合い悪化で損失を出してしまったという人も多いのではと思いますが、目先戻すタイミングを上手く狙い、資金余力を回復していきたいとこではないでしょうか。

おじさんは当選すれば初値で利益を得れる可能性が高そうなIPOをチェックしながら、クチコミサイトで評価が高い株情報サイトが推奨する銘柄を見たりしていますが、なんでIPOだけにしないかと言うと、やはりもう少し上場している銘柄を上手く狙い、資金力を増やさないとなって言うのがあるからだと思います。

IPOはまず当選できないとって感じですが、当選確率を上げようと各証券口座から申し込むとなると、それなりの資金余力が必要ですからね。

ただ、上場している銘柄は狙うタイミング次第ってところがあるので、その狙うタイミングが良さそうな銘柄を探すために、高い上昇事例を残してきてたりで良さそうな株情報サイトをいくつか見るようにしています。

これまで色々と株情報サイトを検証してきてますが、良かったところをオススメ株情報サイトで書いているので、上場している銘柄を上手く狙って少しでも資金余力を増やしていきたいって思う人は見てみて下さい。

≫オススメ無料銘柄情報≪
↑こことか無料情報でも結構すごいの当ててきていてオススメです。

まだ不安定な相場が続きそうなので、情報をしっかり集め、慎重に後悔のないトレードを心掛けたいですね。

※本ブログは個別であげている銘柄への投資を推奨している訳では御座いません。株式投資は自己責任でお願いします(`・ω・´)